アジ釣りのホームページ
アジってどんな魚?
釣りをされない方にも おなじみの アジ。アジにも マアジ、ムロアジ、シマアジ、マルアジ、ロウニンアジ、カスミアジ などなど 種類がありますが、ここで言う アジは <マアジ>のことです。アジは 港のマメアジ から 沖の大アジ まで 釣りの幅も広く 釣りビギナー から ベテランまで ファン層も大変多く 人気の釣りモノです。そんなアジの生態や習性を 簡単にご紹介します。
アジ生態

目 |
スズキ目Perciformes |
亜目 |
スズキ亜目 Percoidei |
科 |
アジ科 Carangidae |
属 |
マアジ属 Trachurus |
類 |
マアジ T.japonicus |
学名 |
Trachurus japonicus / Temminck et Schelegel, 1844 |
英名 |
Japanese jack mackerel |
皆さんお馴染みのアジですが簡単にご紹介します。(ここで言うアジはマアジのことです。) マアジは遊泳力の象徴である流線型のスマートな体型をしています。アジは、太平洋/北西部、北海道から南シナ海まで 生息しており 固有種らしいです。日本海 や 東シナ海には 個体数が多い といわれています。
体長は50cm以上のものもあり、肉食性で、動物プランクトンや甲殻類、多毛類、イカ、他の小魚などを捕食しています。 表層から水深150mくらいまでを生息域としていますが、回遊型は 沿岸から沖合の中層・底層(10m-100m前後)を群れで遊泳しています。
季節に応じ長距離の回遊を行い、春に北上・秋に南下している種がある一方、居つき型は浅海の岩礁付近に定着し、季節的な回遊をしないものもあります。
産卵期 地域の気候などで異なるそうです。群れで居るので、釣れる時には 山ほど釣れますが、シビアな一面もあり、釣果に差が出る魚でもあります。アジは一般的にサビキ釣りで数釣りができるので、ビギナーさん向けといえるでしょう。
沖釣りに限らず、春先は港内でマメアジ(5cm前後)が釣れますので、サビキや餌釣りをファミリーで楽しむことも出来ます。
マメアジ・小アジは 南蛮漬け(マリネ) や 素揚げ で 中アジ 大アジ は お刺身・たたき・なめろう・塩焼き など いろいろなお料理で そのアジ(味)を楽しむことが出来ます。
アジ釣りの道具と仕掛け
アジ釣りの道具は、ライトの部類になります。 概ね 水深数m前後 から 100m前後 の釣りです。 20m〜30mくらいが多いです。
アジ釣り道具と仕掛け、いろいろな釣り方があります。釣りスタイルに合わせて、道具と仕掛けが必要になります。道具・仕掛けは、釣り方をよく確認してから、準備しましょう。
たとえば 同じ沖釣りの中で、 吹流し仕掛け一つとっても ビシカゴを使った<ビシ釣り>やウイリー仕掛けを使った<シャクリ釣り>があります。
また 胴付きサビキを使った<胴付きコマセ釣り>などもありますが、そのサビキの種類はかず知れずあります。いずれもタックルはライトになります。では もう少し詳しく仕掛けなども含めて紹介します。
アジ釣り用のロッドは、釣り方で違いますが 一般的な<コマセサビキ釣り>なら [オモリ負荷表示」が20号から30号くらいのものが該当します。実際のオモリは 30号〜80号くらい が多く使われます。(場所や条件で違います)
長さは 2.0m〜2.7m 前後が 使い勝手が良いでしょう。 しゃくって釣るなら 7:3調子。 置き竿中心なら ムーチング 系のロッドが 適していますが、 場所・潮の具合・釣り方で使い分けたほうが良いでしょう。
アジの<コマセサビキ釣り>の場合、 追喰 を狙って 数釣りをするのが醍醐味です。 自分にとって使いやすい竿が手返しを早くし 数釣りをする助けになります。
アジは 口切れでバレ易い魚 の一つです。 竿の調子は大変重要です。 地域の釣り方、船 など条件に合った竿を調達しましょう。
各地域の釣り方の違いなどもあり、市販のものでは 調子が合わない場合も多く 自作されたり、オーダーメイドでカスタムロッドを作られる方も多いです。


アジ釣り用のリールは、PEラインを 最低200mくらい巻けるものがよく使われます。 小型ので十分いけます。ダイワさん のリールなら、 250番手〜500番手 シマノさん のリールなら 3000番手 といったところでしょうか。
現場でよく見かけるのが ダイワさんの 500番手 シマノさんの3000番手などですが、ご自身のほかの釣りとの汎用性も考えて チョイスしてください。

リールの仕様にあった 号数とメーター数を準備してください。船からの指定する場合は合わせましょう。お祭りの軽減の為に船によっては号数指定している場合もあります。
道糸の目安はPEライン4号〜6号で200mあれば ほぼ大丈夫です。 糸巻き量は「釣り場の水深の最深部×2倍」くらいを 目安とされることをお勧めします。
高切れして、ラインが足りなくなっては釣りはできません。道糸・仕掛けのヨリトリには、ナップ付き/ベアリング入りサルカン 4号位前後でよいでしょう。 クッシゴムは、PE と コマセカゴの間に 1.5mm〜2.0mmを 30cm〜50cm 前後でよいでしょう。
アジ専用なら 小型中型クーラーが使い勝手が良いでしょう。 10L〜40L クラス のものでよいと思われます1。
港まで近距離であれば、少々 保冷力が弱くても何とかなりますが、 遠距離の場合は、保冷力の強い クーラーをお勧めします。 大きさ と 保冷力 持ち運びなどの利便性を考えて 自分釣りに あっているものを選びましょう。
船の装着場所なども考えて間違いのないロッドキーパーを選択してください。 ロッドー装着時時には、クランプで船に固定されるわけですが、何があるかわかりません。
必ず尻手ロープロープをつけてください。太目であれば ロープ でも何でもかまいません。筆者は7mmくらいのロープ を使っています。 (ちなみに ホームセンターで購入しました)
主に<胴付きサビキ仕掛け>になります。 針数は 6本〜10本くらいが一般的です。 サビキは 作るよりも 買うほうがが、 時 安上がりですが、 時期 や 条件で 食い方が 全く違う場合があります。
サビキは一種類を数多く持っていくよりは、違うモノを数種類持っていったほうが 安心できます。(針の大きさ・皮の種類・ハリスや幹の太さ など) また 地域差もあるので 地元の釣具店 や 遊漁船の船長さんの話を聞いて そろえましょう。
浅場であれば20号〜30号 少し深めなら 30号〜80号くらいになります。 (場所により異なります)潮の流れの具合などでも 変わります 遊漁船での場合は 船長の指示に従ってください。
ナイフは魚を〆るなどに使いますが、家庭用の包丁のような薄刃ではなく、出刃包丁の様に刃の厚いしっかりしたものでないと 刃が折れるなどして 揺れる船上では大変危険です。
フックリリーサー・ラジペンは針をはずしたり、金具の変形を治したりに使います。錆び難いステンレスのものが長持ちします。 ハサミは お祭りなどの時 糸を切ったり、毒魚の針を落としたりに使います。
ラインカッターやハサミは、指穴の 指穴の大きな植木バサミ や キッチンバサミ も重宝します。 また 仕掛けの管理だけなら事務用のハサミでも十分使えます。 いずれも 使用後はしっかり水洗いして、 油分をつけて手入れしましょう。
アジの釣り方
アジ釣りは、手返しの良さが秘訣です。魚探魚探集中で釣で群れを追い 短期集中で釣り、喰いが落ちたら移動を繰り返します。喰いが活発な群れに当った時に、いかに効率よく釣るかが カギになるのです。
それなりに沢山釣るには、 タッックルの使いやすさ、仕掛けのさばき易さ などなど 経験が必要です。では アジの一般的な釣り方を 簡単に紹介します。
写真はコマセサビキ釣りの一例になります。コマセカゴに八分目くらいコマセをつめてセット完了です。現場へ到着したら、この体勢で 投入の合図を 待てるようにします。

忘れやすいのが尻手ロープです。 ライトな釣りですが、リールまたはロッドから1本 と ロッドキーパーから1本の 2本付けることをお勧めします。
また手の届くところに ハサミ・ペンチ・予備の仕掛け・オモリ などを置いて おくと都合が良いです。
身の回りのスペースを 旨く使ってください。
* アジは非常に口の弱い魚です。タモアミは手の届くところにおきましょう。
サビキ釣りの場合、ハリに餌は付けません。かわりにコマセカゴに コマセ(アミエビやシラスなど)を詰めます。(喰いの悪い時など まれに オキアミを付けたり イカを付けたり ということはあります。)
コマセの詰め方は、あまり詰め込まないで、7・8分目くらいが適当です。コマセが出ないと釣りになりません。 コマセ コマセカゴは、コマセの出方が調整出来る機構になっています。
ひとつの目安として7・8回のシャクリでコマセが出切る位に調整して、後は釣れ方などで変えていってください。
コマセは,出すぎても少なすぎても効果が激減します。効率のよい出方を見つけましょう。
まず リールの電源の確認をしてください。 電源が入っていなければ 電源を入れてください。船べり設定 ゼロ設定 も お忘れなく!
* 船べり設定は 竿を立てて コマセカゴが 手元に来るように セットしてください。
仕掛けは手繰り上げておきますが、 仕掛け仕掛けの絡みが無いか確認しておいてください。 船長の合図でオモリから海面にいれます。


船長の<指示棚>前後を探ります。1回2回シャクリを入れてコマセを撒きリールのハンドルを2.3回転巻きアタリを待ちます。
シャクリを入れてからリールを巻くのはコマセの煙幕の中にサビキを入れるためです。アタリが無ければもう一度シャクリを入れて2.3回転巻きアタリを待ちます。
この動作をアタリが出るまで4.5回繰り返します。徐々にシャクリ上げてくるわけです。アタリが無ければ巻き上げてコマセを詰め直します。
アタリが出た場合は、すぐには巻き上げず、ハンドルをゆっくり巻いて追い食いを誘います。数をつけるのがこの釣りの醍醐味です。
喰いが良ければ上から下までアジが付いてきます。巻き上げは手持ちでスピードはスローが鉄則です。
口の弱いアジがバレないようにスムーズ且つ一定にし船の上下動が大きい時などはロッドワークで動きを緩和させてください。アジ釣りはこの一連の動作の繰り返しです。
また アジの活性が高ければ、棚がどんどん上がってきますし、上方で釣る ほど大型が来やすいです。反対に活性が低い時は底にへばりついている場合が多く、場合によっては錘を下に付けて釣る場合もあります。ということも覚えておくと役立ちます。
アジの取り込みは 出来れば タモ入れしたほうが よいのですが、胴付仕掛けでアジが たくさん付いた時など 仕掛けの関係で 抜き上げる場合が 多くなってしまいます。
大アジなどが 1尾しか付いていないようなら、タモ入れしたほうがよいでしょう。抜き上 げの場合、アジが水面で 出来るだけ暴れさせないように そっと抜き上げていきます。
アジが付いたまま 錘まで 船に手繰りこんでしまい、アジを はずしていきます。この時に 仕掛けが絡みやすいので 気をつけてください。
仕掛けを 絡ませないようにするには ある程度要領がありますので、何回か実践して コツを掴んでください。
イケス や タル に とりあえず 釣ったアジを どんどん入れてください。そして すぐに コマセを詰めて 再投入します。
とにかく 釣ってはすぐに投入するの繰り返しです。 死んでしまったり、弱ったアジ は クーラーへ移していきます。
アジの場合 マメアジ・小アジは 特に 〆るといったことはしませんが、お刺身で食べる場合は 〆たほうが 断然 おいしくなります。
クーラーに移す前に 首を折る か ナイフを入れて〆て バケツなどで 血を抜いてから クーラーへ移します。クーラーには、氷と海水を入れて(水氷) その中にアジをいれます。 氷だけだと せっかくのアジが 氷焼け してしまいます。
アジの食べ方
いろいろな食べ方がありますが、<アジのたたき><マリネ>などなど・・・。漢字でアジは <鯵>と書きますが、美味しくて参ってしまうくらい 味(アジ)が良いのということらしいです。多くの料理に使われるアジ。釣たてアジを、心を込めて料理して、美味しくいただきましょう!
アジのたたき お刺身もよいですが、こってり脂の乗ったアジを たたきでいかがですか。新鮮な ぷりぷりアジのたたきは こたえられません。 丼飯に乗せてアジのたたき丼 で豪快にいくのもいいでしょう!
アジのなめろう お刺身やたたきを 作るときに 是非一緒に作っていただきたいのが、なめろうです。 しっかりとたたいて 粘り気を出すのがコツ。 食べきれなかったら、焼いて磯辺焼きにもなりますよ。
アジのお刺身 アジのお刺身脂の乗ったアジのお刺身です。上品な甘みと 口の中でとろける様な食感がたまりません。丸々した体系のアジが お勧めです。
アジの塩焼き 尾頭付きなら見栄えも最高!ちょうど良いサイズのアジは尾頭付きで!大衆魚と馬鹿にしてはいけません。旬のアジは脂も乗って最高においしいですよ。お刺身など生が苦手な方はオーソドックスな塩焼きがお勧め!
アジの南蛮漬け マメアジ・小アジの唐揚げを南蛮漬けにします。たまねぎ・にんじんなど野菜と一緒に漬け込みます。カルシウムと野菜の補給が出来る一品です。
アジの唐揚げ マメアジ・小アジは、頭付きで または 頭を取って 唐揚げで!香ばしく揚げて骨までバリバリ。カルシウム補給にもなりますよ
アジのにぎり 小ぶりなアジは、半身1枚でにぎり寿司にしてみてはいかがでしょう。アジの身は酢飯にも大変相性がよいです。