アナゴ釣りのホームページ
アナゴってどんな魚?
皆さん よくご存知の <アナゴ> 身近で よく釣れるのは、マアナゴ と ゴテンアナゴ。 食べるには マアナゴ が 美味しいです。ここでは マアナゴをご紹介します。 ウナギ同様 なぞの多い魚ですが、食用として 昔から親しまれてきました。

上目 |
カライワシ上目 Elopomorpha |
目 |
ウナギ目 Anguilliformes |
亜目 |
アナゴ亜目 Congroidei |
科 |
アナゴ科 Congridae |
亜科 |
クロアナゴ亜科 Congrinae |
属 |
クロアナゴ属 Conger |
類 |
マアナゴ C. myriaster |
学名 |
Conger myriaster(Brevoort, 1856) |
英名 |
Conger myriaster |
アナゴの生態
皆さん よくご存知の <アナゴ> 身近で よく釣れるのは、マアナゴ と ゴテンアナゴ。食べるには マアナゴ が 美味しいです。ここでは マアナゴをご紹介します。 ウナギ同様 なぞの多い魚ですが、食用として 昔から親しまれてきました。
通称 <アナゴ> ここでは <マアナゴ>をいいます。 ほかに ゴテンアナゴ、ギンアナゴ、クロアナゴ、ハナアナゴ、ゴテンアナゴなど 150種類がいるらしいです。 釣でのターゲットは マアナゴです。 ゴテンアナゴも よく釣れますが、マアナゴのほうが美味しいです。
解明されていない点も多く、レプトケファルス(幼生)から変態することくらいはわかっているらしいですが、ウナギ同様に まだまだ 不明な点が多い魚です。大きくなると 1m を超えるものもありますが、 釣りでは 30 cm〜40cm が一般的です。
ゴテンアナゴとの違いは、側線上に白い点線が並んでいるのですぐにわかります。 よっくみると顔つきなんかも若干違って見えます。マアナゴのほうが 目がウルウルしてかわいいような気もします(?) 分布は、日本・東シナ海で、比較的浅い砂泥地に生息しています。
夜行性で 夜になると 獲物を探し泳ぎ回ります。食性は肉食性で、小魚、甲殻類、貝類、多毛類などの動物を捕食します。 釣りのエサとしては アオイソメ や イワイソメ が良く使われます。大型アナゴを狙う場合には、生きたイワシやアナゴなどが使われたりもします。
関東では アナゴ釣りの遊漁船もあるようですが、港 や 防波堤 テトラ帯 など 比較的身近にいる魚です。 夏の夜に、夕涼みをかねてアナゴ釣りを楽しむ人をよく見かけます。釣り道具も 簡単な投げ釣りの道具で エサ代もさほどかからない、手軽な釣りです。
子供さんの夏休みに、ファミリーで楽しむには、結構良いかもしれませんね。アナゴは、天ぷら 蒲焼 煮付け が一般的ですが、型の良いアナゴは、お刺身でも大変美味しいです。独特の歯ざわりに身自体に味があります。 ただ ウナギ同様に血液と粘膜に<イクシオトキシン>という毒素があります。(ウナギより微弱)捌くのが苦手な方は控えたよいかもしれません。<イクシオトキシン>は加熱すれば大丈夫です。
アナゴ釣りの道具と仕掛け

アナゴ釣り の 道具 と 仕掛け を 紹介します。 一般的な 投げ竿 が 必要です。場所や条件に応じた 長さ オモリ負荷 を選択してください。

流れのない場所での投げ釣りの場合=オモリ負荷5号から10号前後の「投げ竿」
流れのある場所での投げ釣りの場合=流れに応じて10号から20号前後の「投げ竿」

投げ釣りでのアナゴ専用竿というのは見かけないですが、スピニング用のロッドで、2.7mから3.6m前後、調子は7:3調子であれば、投げやすく扱いも楽でなのでお勧めです。
釣り場所の条件で 必要な長さ・強さが変わってきます。釣具屋さんなど経験のある方に聞いてみてください。
胴が強い竿をお勧めします。 アナゴは、力が強く、大型になると 一気に竿をねじ込んでいく時もあります。高額な竿でなくてもかまいません。釣具屋さんで 最近 よく見かける セット商品なんかで十分です。 ロッドにこだわりがある方は自作してみてください 。
スピニングリールが使いやすいです。 ダイワなら 250番手 から 350番手 シマノなら 2500番手 から 4000番手くらいで良いでしょう。 ただ メーカー品は 高性能 で 高額なものが多いです。 特に ドラグ性能を必要とする釣りではないので、 1000円もしないような <山積ワゴンセール> の リールでも十分です。
スピニングリールの大きさの目安としては、ナイロン糸が200m前後巻ける大きさのものが、大きすぎず 小さすぎず 汎用性の高い気がします。
アナゴ釣りには クーラー よりも <バケツ> と <魚篭(ビク)> のほうが 便利かもしれません。 クーラーに入れる時は、弱ったり死んでしまったりした場合で、 活きたまま持ち帰るのが理想です。
釣った時は 魚篭(ビク)に入れ 水に漬けておき、 持ち帰るときクーラーやバケツに移して ブクブク(エアポンプ) で生かして帰ります。 この場合 クーラー や バケツは しっかりとフタをしてください。 アナゴが飛び出すことがあります。
生かせないときは、 頭を ナイフで 一撃 して 〆てから クーラーに入れて持ち帰りましょう。

アナゴ用の仕掛けは市販されています。 が 非常に簡単なしかけなので、パーツを購入して 作られることをお勧めします。 ハリスは ナイロン3号〜4号くらい。 あとは 投げ釣りなら オモリ 針 サルカン で
OK! (テンビンを使っても良いです) ウキ釣りなら ウキ ウキ止め サルカン オモリ 針 で OK! 針は キスやカレイを釣る 流線型でも大丈夫ですが、 やはりアナゴ専用の針がよいでしょう。

道糸は ナイロン3号〜5号くらい PEラインなら 1号〜1.5号前後。 道糸 ハリスのヨリトリは タル型サルカン が 安価でお勧めです。 スナップ付き のものは ハリスの交換などに便利です。
アナゴ釣は、ブッコミ釣り か ミャク釣り がほとんどです。 丸型 ナス型 六角型 中通しオモリ(亀型) などが よく使われます。 遠くのポイントに 投げ込む場合には テンビンを使った 仕掛けが 絡みも少なく 使いやすいでしょう。
* 中通しオモリを使った仕掛け作りには、ゴム管などが必要になります。



ナイフは アナゴを〆るなどに使いますが、家庭用の包丁のような薄刃ではなく、 出刃包丁の様に 刃の厚いしっかりしたものでないと 刃が折れるなどして揺れる船上では危険です。
ラジペン プライヤー フックリリーサーは針をはずしたり、金具の変形を治したりに使います。 錆び難いステンレスのものが長持ちします。
ハサミ・ラインカッターは お祭りなどの時 糸を切ったり、毒魚の針を落としたり に使います。
指穴の大きな 植木バサミ や キッチンバサミ が重宝します。 また 仕掛けの管理だけなら事務用のハサミでも十分使えます。 いずれも 使用後はしっかり水洗いして、 油分をつけて手入れしましょう。
アナゴの釣り方
投げ釣りスタイルです。 釣り座をかまえて、 道具をセットします。 特に これといって 特別なものはいりません。 イス(イス代わりのクーラー) に 懐中電灯・竿たて・竿・仕掛け・エサ・手洗いバケツ それに 飲み物(ビール) !
竿に糸を通し、 仕掛けをセットしたら 釣り開始です。
アナゴ釣りの餌には、アオイソメ・イワイソメ などが使われます。 クロダイ キビレ セイゴ カレイ キス など その他の魚も釣れます。 五目で 狙うなら 通し刺し もしくは チョン掛けで 少しタラシを出したほうが 他の魚が来やすいでしょう。
アナゴがメインなら 縫い刺し、 さらに 大型アナゴ狙いが中心なら 房掛け。 アナゴ1本狙いなら、 秋刀魚・サバ・イカの短冊の縫い刺しでOKです。
投入前に 夜なので 身の回りのものを 整理整頓しておきましょう。 モノを踏みつけて壊したり、海に蹴ってしまったりするのは 仕方がないとしても、転んで怪我をしたりしてはお話になりません。 竿を 振り上げる前に 周りにも気をつけてくださいね。
すべてが整い いよいよ 投入 「とりゃあ!!!」 ですが、 遠くへ投げれば いいというものではありません。 投げるポイントが大事です。 ここでは 複数の竿を出す場合を前提にお話します。
まず 届く範囲の海面を見て 潮目 が 出ていれば そこへ1本打ち込みます。
投げた後、糸フケをとりますが、 オモリを1mくらい ズリズリ とずってください。 こうすることで 仕掛けがまっすぐになり アタリが とりやすくなります。 足下に障害物 テトラや ゴロタ があるところでは テトラや ゴロタ の切れ目にも 「ショボン」と 入れておきましょう。
この場合、投げ込んだら オモリは引きずらないで 糸フメだけとってください。 まずは 2本で 様子を見てみます。 よくアタリが出るほうに 残りの竿を入れる あるいは すべての竿を そこに入れる など工夫してください。 アタリがまったくなかったら 場所移動なども考えてください。
あたり方は 「ククククッ ククククッ」 と いう感じで 断続的にきます。 2回目か3回目に 「ククククッ」ときたら、竿で聞いてみてください。針掛りしていれば、 重さと一緒に 「グングングン」 とやるので わかります。 軽く 合わせ 巻き上げてください。 巻き上げスピードは 多少強引に速めでもかまいません。 よほど係りどこが悪くないかぎりは 大丈夫です。
足元まで 寄ってきたら 海面までの高さと、竿先からの糸の長さを考えて 竿で 抜きあげます。 タモを使う場合は、タモは目の細かい網のものを 使ってくださいね。 網 と 仕掛けが ガラガラ巻きになって 大変なことになってしまいます・・・。

さて 続いて投入ですが、 まず エサを付け替えてください。 ボロボロのエサの上から 新しいエサを刺すよりも、付け替えてしまったほうが食いは いいように思います。 この時、ハリスを 触ってみて 傷などのチェックをしてください。 準備ができたら とりあえず 同じ場所を狙って 「とりゃあ!」 (または 「ショボン」)
ブクブク や スカリ があれば 生かしておくのが好ましいです。 しかし よわったり 死んでしまったら クーラーに移しましょう。 クーラーには 氷だけではなく、 氷(できれば砕いた氷) と 海水 を 混ぜて入れてください。 満遍なく しかも ギンギンに冷えますので 鮮度を保てます。
アナゴの食べ方

アナゴは、お刺身で食べるのは一般的ではありませんが、結構おいしいものです。 淡白で コリコリ感のある 独特の歯ざわりが なんともいえません。ただ アナゴには、血液中に 弱い毒素があるので(ウナギほど強くありません)、注意が必要です。
お刺身で そのままでもおいしいですが、握りにしてもおいしくいただけますよ!
寒い季節のアナゴダイには、やはり <鍋>が定番。 ぶつ切り で 鍋に入れるもよし しゃぶしゃぶにするもよし。 大根やねぎに 旨みが移って とってもおいしいですよ。〆に<うどん>か<おじや>で満腹 ホカホカ