オニカサゴ釣りのホームページ
オニカサゴってどんな魚?
皆さん よくご存知の <オニカサゴ> 正式名称は <ニセフサカサゴ>。真っ赤な顔をして 顔にも棘がある・・・まさに<鬼>、 ヒレの棘には毒をもつ ちょっと怖い オニカサゴですが、その生態は・・・? では もう少しオニカサゴをみてみましょう!

目 |
カサゴ目 Scorpaeniformes |
亜目 |
カサゴ亜目 Scorpaenoidei |
科 |
フサカサゴ科 Scorpaenidae |
亜科 |
フサカサゴ亜科 Scorpaeninae |
属 |
フサカサゴ属 Scorpaena |
和名 |
ニセフサカサゴ |
オニカサゴの生態
通称 オニカサゴ と呼ばれていますが、 標準和名のオニカサゴは 別種のようです。 釣り人の間では、主に イズカサゴ フサカサゴ ニセフサカサゴ コクチフサカサゴ を総称して オニカサゴと呼んでいるようです。
厳密に言えば分類されるのでしょうが、ハッキリ行ってパッと見は どれも同じに見えます。また ヒレに毒があり 刺されると 大変 痛い思いをします。背びれ と 尻びれ と 腹びれ の 鋭くとがったハリには注意が必要です。
万が一 刺されたときには 40度以上の温水にしばらくつけているといいようです
生息域は 数十メートル から 200m くらいで 釣りの対象となる水深でもあります。 そうとうな 大食漢で 小魚・エビ・カニ・多毛類(ゴカイやイソメ)など 何でも食べてしまいます。
釣りエサとしては、主に秋刀魚の切り身 や サバの切り身 イカの短冊 などが 使われます。どちらかというと 海底にへばりついている イメージがありますが、 いざ エサと捕食するときには 瞬間的に 飛び上がって捕食することもあるようす。
実際 海底から数メートル 棚をきったところで 釣った事が何度もあります。ハリスの長さもあるので海底からハリまでは 2・3m前後とは思いますが、そういった過激な一面もあるのは事実です。
動くものに飛びつく習性があるのでしょうか(?)、マメに 誘いをかけると アタリが出やすい時が多いのもたしかです。 普通のカサゴ は 岩礁帯の上や際 で 釣れることが多いのですが、 オニカサゴの類は その 周りに居ることが多いようです。
エサの豊富な岩礁帯の周りの 比較的平らな海底の ちょっとした凹凸に身を 潜めて エサを待っているのでしょう。 釣りをしていても 普通のカサゴは 根に入られてしまうことが 多々ありますが、 オニカサゴの場合は根に入られたことは あまり ありません。
オニカサゴは、食べても 大変 おいしい魚す。 お刺身 煮付け から揚げ しゃぶしゃぶ 鍋 酒蒸し ちり蒸し などなどいろいろな料理に使われます。 コラーゲンを多く含むので、女性の方に もってこいの お魚ともいえます。
オニカサゴ釣りの道具と仕掛け
オニカサゴ釣りには、 浅場用 〜 中深海用の 道具が必要です。 釣り場により異なります。 竿は メーカー表示で 50号 〜120号 負荷前後が よく使われます。
表示は 竿の調子を表すものではありません。また JIS規格のように 全て同じではありません。 メーカーや 竿の種類(釣りモノの種類)で、調子は変わりますので、 購入の際は 実際に竿を伸ばし、負荷をかけてもらい (オモリ 100号〜200号) 曲がりを確認しましょう。 実際のオモリ負荷は 100号 から 150号 使うところが多いでしょう。
リールは、道糸がPEライン6号ないし8号が 最低500巻けることができれば めったなことは 無いでしょう。 では もう少し詳しく 仕掛けなども含めて紹介します。
オニカサゴ釣り用のロッドは、 [オモリ負荷表示」が 60号くらい から 150号くらい のものが該当します。 実際のオモリは 80号〜300号くらい を 使います。 (場所や条件で違います)
7:3調子 から 8:2調子くらいが適しています。 イカ釣り用ロッドなどが該当します。 長さは 2.0m〜2.7m 前後が 使い勝手が良いでしょう。
ショートロッドで マメに誘って釣るもよし、長めのロッドで 調子を生かして ゆったりと釣るもよし・・・ お好みしだいです。 どちらかでなければならない ということは 決してありません。
手持ちで ショートロッドなら 8:2調子・先調子目を 長めのロッドで 置き竿がメインなら 7:3調子くらいをお勧めします。


オニカサゴ釣り用のリールは、PEライン 6号前後を 最低400mくらい巻けるものが よいでしょう。 もちろん浅場なら 小型のリールでも十分です。
トラブルで タカギレ などした時、対応できれば 使いやすい大きさの リールを使うべきでしょう。 釣りをする海域の最深部の3倍以上の糸巻量があれば ほぼ大丈夫です。 それを目安に電動リールを選択してください。
ダイワさん のリールなら、500番手〜600番手シマノさん のリールなら 3000番手〜4000番手 ミヤマエさんのリールなら4番手くらい が 該当します。

リールの道糸は 仕様にあった 号数と メーター数を準備してください。 船からの指定がある場合は 合わせましょう。 (お祭りの軽減の為に 船によっては指定している船もあります) 道糸の目安は PEライン 6号〜8号 で 400m〜500mあれば ほぼ大丈夫です。
糸巻き量は 「釣り場の水深の最深部 × 3倍」くらいを 目安とされることをお勧めします。
タカギレ して、 ラインが足りなくなっては 釣りはできません。道糸・仕掛けのヨリトリには、スナップ付き/ベアリング入りサルカン 6号位前後でよいでしょう。クッションを入れるなら 2.5mの50cmくらいですが、 この釣には クッションは なくてもかまいません。
オニカサゴだけであれば、大きさ的にも 数的にいっても 大型クーラーは必要ありません。 が ハチカサゴ、ウッカリカサゴ、オキメバル、ホウボウ、ムシガレイ、チゴタラ、アカムツ、クロムツ、シロムツなどなど 多彩な顔ぶれになる可能性があるのが この釣です。 中型クーラー30L〜40Lクラス(以上)のものがよいでしょう。

港まで近距離であれば、少々 保冷力が弱くても 何とかなりますが、 遠距離の場合は、保冷力の強い クーラーをお勧めします。
大きさ と 保冷力 持ち運びなどの利便性を考えて 自分釣りに あっているものを選びましょう。
ロッドキーパー(竿受け)は必要です。 第一精工のラーク または ダイワ=パワーホルダーが一般的です。 船の装着場所なども考えて 間違いのないロッドキーパーを選択してください。

ロッドキーパー装着時には、クランプで船に固定されるわけですが、 何があるか わかりません。必ず尻手ロープロープをつけてください。
太目であれば ロープ でも何でもかまいません。ちなみに筆者は 7mmくらいのロープ を使っています。 (ちなみに ホームセンターで購入しました)
オニカサゴ用の<吹流し仕掛け>になります。 針数は 2本〜3本くらいが良く使われます。釣具屋さん オリジナル仕掛けなど オニカサゴ仕掛けの市販品も数多くありますが、 簡単に作ることもできます。
仕掛けバランスの目安として
針 数 | 2本〜3本 |
全長 | 8号〜10号 1.5m〜3m |
枝ハリス | 8号〜10号 40cm〜60cm |
下ハリス | 8号〜10号 80cm〜100cm |
針 | ネムリバリ 16号〜18号 |
サルカン | パワーオヤコ 3×4前後 クロスビーズ など |
捨て糸 | 5号〜6号 30cm〜50cm |
といった感じになります。
オニカサゴ釣りの場合 タコベイトが有効です。 夜光タイプ ラメ入りタイプ など目立つモノがおすすめです。 サイズは3.0〜3.5位です。 小さすぎると効果が出ません。
集魚灯は、魚種により、条件により その効果が変わってきます。また「効果があるのは対象魚だけではない」 ということも、忘れてはなりません。
サメと・バラムツ・クロシビカマス・フグなどにも効果が出てしまいます。 よって、使い分けが必要となります。 釣り場の条件を考えて使いましょう。
オモリは、浅場であれば80号〜120号 少し深めなら 200号〜300号になります。ただし 潮の流れの具合などで 仕掛けが舞い上がってしまう様な時は 重めの錘を使います。釣り場で 普段使われている錘の号数 前後を 準備されることをお勧めします。 予備のオモリ(天秤)も必要です。 2から3セットは準備してください。



ナイフは魚を〆るなどに使いますが、家庭用の包丁のような薄刃ではなく、 出刃包丁の様に 刃の厚いしっかりしたものでないと 刃が折れるなどして 揺れる船上では 危険です。
ラジペンは針をはずしたり、金具の変形を治したりに使います。 錆び難いステンレスのものが長持ちします。 ハサミは お祭りなどの時 糸を切ったり、毒魚の針を落としたり に使います。
ハサミ・ラインカッターは指穴の大きな 植木バサミ や キッチンバサミ なども重宝します。 また 仕掛けの管理だけなら事務用のハサミでも十分使えます。 いずれも 使用後はしっかり水洗いし、油分をつけて手入れしましょう。