タコ釣りのホームページ
タコってどんな?
釣をされない方にも おなじみの タコ。ここで言う タコは <マダコ>のことです。タコは 外海 から 内海 港の中 の 石垣 磯際 テトラ帯など 結構身近に居ます。では タコの生態や習性を 簡単にご紹介します。

目 |
タコ目(八腕目) Octopoda |
亜目 |
マダコ亜目 Incirrina |
科 |
マダコ科 Octopodidae |
亜科 |
マダコ亜科 Octopodinae |
属 |
マダコ属 Octopus |
亜属 |
マダコ亜属 Octopus |
類 |
マダコ O.(O.)vulgaris |
学名 |
Octopus (Octopus) vulgaris Cuvier, 1797 |
和名 |
マダコ(真蛸) |
英名 |
Common octopus |
タコの生態
皆さんお馴染みの タコ ですが簡単にご紹介します。 ここで言うタコは マダコのことです。大きさ(長さは) おおよそ 60cm位にまで成長します。
生きているタコは、伸びたり縮んだりするので正確には測りづらいですが・・・。 (*腕の長さは 頭の約3倍だそうです) 外海・外海に面した内海・潮通しのよい内海に生息しています。 (タコは極端に真水を嫌います)
ゴツゴツトとした磯際 テトラ帯 港の足下 など 以外に身近に居ます。タコは ご存知のように 変身の達人です。 周囲の 岩 や 海草に化けるために、体の表面の突起の高さや 皮膚全体にある色素細胞で、体色を変えることもできます。
また 危険を察知すると 墨を吐くことも よく知られています。 イカも墨を吐き、これは料理にも使われますが、タコ墨は イカ墨 とは成分などが違い お料理には使われませんどちらかというと タコは夜活動します。
昼間は、海底の 岩場の小さな隙間 や サンゴ礁の割れ目 などに身を潜めており 鼻先に餌が来たときなどは 腕を伸ばし 餌を絡めとります。
食性は肉食で、甲殻類 や 貝類が主です。 タコ釣りには、タコ や イワシ 豚の白身 なども使われます。意外と 知られていないのは、タコの唾液には 毒性があるらしいということです。
これは 獲物を麻痺させるためのものですが、噛まれると 痛みが続く場合があるので 噛まれないよう 気をつけてください。 繁殖期は 春から初夏にかけて 寿命は 2年から3年といわれています。 利用法は、 酢だこ・煮物・寿司種・刺身・しゃぶしゃぶ などです。
タコ釣りの道具と仕掛け
その釣り方には いくつか種類があります。釣りスタイルに合わせて 道具 と 仕掛けが必要になります。全国各地で 昔から使われるのは、タコテンヤ。最近では タコジグ や タコエギ なども普及してタコ釣りがより楽しくなりました。では もう少し詳しく見てみましょう。
タコ釣りの道具と仕掛けを紹介します。道具は、手釣り と 釣竿を使った釣りに大別できます。手釣りは船での流し釣りが主になりますが、ロッドを使った釣りは、船でも防波堤などの丘からでもどちらでもできます。
基的には先調子のロッドになりますが、釣る場所などの条件で、重いタコテンヤを使う場合、比較的軽いタコエギなど使う場合などで 変わってきます。
重たいタコテンヤを使う場合には、サーフで使う堅めのロッドや沖釣り用の胴のしっかりした先調子のロッドを使ったりします。ルアー釣りのスタイルでタコエギなど使う場合は、餌木ロッドやジギングロッドなどを使います。いずれも 胴の強めのロッドが使いやすいです。


タコ釣り用のリールは、特にこれといって決まりがあるわけではないので、PEライン 2号〜5号前後を 100mも巻いてあれば十分です。スピニングリールならば 中型から大型。両軸リールならば 小型〜中型。
みなさん ご存じのとおり タコは大変力が強いです。 大型のタコが岩にへばりついたり 岩の割れ目に入ったりすると往生します。トルクのあるリールをお勧めします。
手釣りの場合はリールは必要ありません。 少々ひぱっても切れない糸なら何でもいいのですが、カツオコードなどを使うと太くて扱いやすいです。
タコ専用なら 小型中型クーラーが使い勝手が良いでしょう。20L〜30L クラスのものでよいと思われます。
港まで近距離であれば、少々 保冷力が弱くても何とかなりますが、 遠距離の場合は、保冷力の強い クーラーをお勧めします。

大きさ と 保冷力 持ち運びなどの利便性を考えて 自分釣りに あっているものを選びましょう。
* タコは 直接 氷にあてまいように ビニル袋などに入れてからクーラーに入れるとクーラー売り側にヌメリが付きません。
仕掛けはいたってシンプルです。カニ 豚の脂身 タコ などをしばったタコテンヤや タコエギ などを リールから または カツオコードなど に連結するだけです。
リールの仕様にあった 号数と メーター数を準備してください。 船からの指定がある場合は合わせましょう。道糸の目安は PEライン 2号〜5号 で 100mもあれば ほぼ大丈夫です。
糸巻き量は 「釣り場の水深の最深部 × 2倍」くらいを 目安とされることをお勧めします。「高切れ」して、 ラインが足りなくなっては 釣りはできません。
画像のようなものですが、これ以外にも 沢山の種類があります。 また 自分で作られる方も結構います。

ナイフは魚を〆るなどに使いますが、家庭用の包丁のような薄刃ではなく、 出刃包丁の様に 刃の厚いしっかりしたものの方が扱いが楽です。タコ釣りの場合 ナイフはあまり使わないかもしれません。 〆るときは、専用のピックを使います。
ラジペンなどは針をはずしたり、金具の変形を治したりに使います。 錆び難いステンレスのものが長持ちします。
ハサミは お祭りなどの時 糸を切ったり、毒魚の針を落としたり に使います。 指穴の大きな 植木バサミ やキッチンバサミなども重宝します。 また 仕掛けの管理だけなら事務用のハサミでも十分使えます。
いずれも 使用後はしっかり水洗いして、 油分をつけて手入れしましょう。
タコの釣り方
タコは 意外と身近なところ、石垣、磯際、テトラ帯など に居ます。また 釣り方も シンプルで 簡単です。ビギナーさん や ファミリー にお勧めの釣りです。
前項で述べたような タコテンヤ、タコジグ、タコエギ などありますが、いづれも 仕掛けを投げ込んで、ズルズルと引きずったり ピョンピョンと小さくジャンプさせたりして、タコの抱きつくのを待って釣ります。では もう少し詳しく見てみましょう。
リール又は糸巻に、タコテンヤやタコジグなどセットします。 タコテンヤなどで、エサを付けるのものは カニ・タコ・豚の脂身など ゴムや針金などで縛り付けます。

タコテンヤにエサを付ける場合はエサには カニ・タコ・サンマ・豚の脂身・ウインナーなどなど様々なエサが使われます。
地元でよく使われているエサを調達されことをお勧めします。タコテンヤにつける場合、特にこれと言って決まりはありません。

ただ タコに ちょっかい出されても 少々のことでは取れないように しっかりつけることが肝心です。

縛るモノも、タコ糸・針金・電気のコード・太い輪ゴムなど人によって まちまちで 何を使っても構いません。
船による手釣りの場合 エサ付けが終わったら、水深と 仕掛けが横になる分も含めて 更に2mくらい余分に(適当) 糸を出しておきます。
あまり長く出しすぎても 手前まつり の原因になりますので適当に。 遊漁船なら、船長の投入合図を待って、テンヤを投げ入れます。手前船頭なら、船を立ててから テンヤを投げ入れます。
すべての釣り方に共通ですが、海底をズリズリ、時々止めたり、時々アクションを付けたり で釣れてきます。( 特に「こうでなければ!」 という ことはなく 色々と試してみてください )
海底を 探っていくと違和感を感じることがあります。 これはタコがちょっかいを出しているので、ジワ〜 と重さを感じるまで 聞きながら 待ってみます。 重さを感じればタコがテンヤを抱いています。
適度に合わせて有無を言わさずグイグイ手繰りこみます(巻き上げ)ます。 手繰りこみのスピードが遅かったり途中で止めたりするとバレてしまいますので注意してください。
問答無用で 一気に手繰りこんでしまいましょう。 竿の場合も同じく 問答無用で ダダダダダダッ といきましょう。船(丘)にあげるまでとにかく素早くが鉄則です。
とはいえ どの魚にも言えることですが、水面で 針係の状態を見て はずれそうなら タモ入れをしてください。抜き上げする場合、 タコが水面で 出来るだけ暴れさせないように そっと抜き上げていきます。
タコは 〆てからクーラーに入れるか、スカリなどに入れてください。 そのままにしておくと 逃げて行ってしまいます。
テンヤのエサは 多少なりとも 噛まれたりして 傷んできますが、少々ボロボロでも しっかりついてさえすれば大丈夫! 次の投入をしましょう
クーラーには、氷と海水を入れて(水氷) その中にタコをいれます。 氷だけだと せっかくのタコが 氷焼け してしまいます。
タコも〆めたほうが味がよくなります。 〆方は 包丁や イカピック などで 目と目の間に 一撃します。ついでに 頭をひっくり返して その場で 内臓も出しておくと家で生ゴミが出なくすみます。
タコの食べ方
おなじみのタコですが、最近は 輸入タコが 大変多く出回っています。また、<タコ飯のセット>のように、具入りで 手軽に作れるお料理のセットなどもあります。ご自身で釣って、釣りたての新鮮なタコを使って、いろいろなお料理にして見て 釣る楽しみと 食べる楽しみを 味わってください。
茹蛸作りは、下ごしらえとして大切です。茹蛸はそのままでも美味しく頂けます。冷凍保存で、茹蛸をつくりおきしても、結構長持ちします。まずは茹蛸つくりを試してください。
お刺身は、 生蛸 と 茹蛸 どちらでもできます。 生蛸をお刺身にする場合、少々慣れが必要です。
鯛飯と同じ様に、タコを使っての蛸飯はいかがでしょう。 蛸飯は、冷めても美味しく、おにぎりにしても 大好評です!いわゆる 炊き込みご飯 なので、蛸の下処理をしっかりやりさえすれば、誰にでも簡単に作ることができます。 お試しあれ!
これはちょっと手間暇かかりますが、最高の一品です。 小豆の煮方とタコ処理が決めてになります。 お酒のおつまみとして おかずとして 大人からお子様まで 美味しく召し上がれます。
作り方は 超簡単! お刺身などで残ったタコや お料理あとの切れ端などで 十分です。 また 茹蛸をつかってもできますので、お試しください。
タコの酢の物といえば、やはり キュウリとワカメ! ゴマを かけて 食欲UP! 簡単に作れて、美味しくいただけるタコの酢の物。